豊田市にて木の家新築住宅の地鎮祭 ~工務店の地鎮祭の流れ~
4月吉日豊田市内にて新築住宅の地鎮祭を行いました。ここまでお客様との出会いから約11か月が過ぎました。知人であったお客様のお父様からのご紹介で出会い、趣味がアウトドアであるご主人と社長は意気投合。モデルハウスなどを見学し、何度か打合わせを行い木の家を気に入っていただき、木造2階建ての住宅を自社にご依頼いただきました。
このお客様は分家条件にて農地を購入し、農地転用許可申請をしました。その後宅盤と接している道路との高低差が90㎝ほどあるため、駐車場にはコンクリートブロック5段(100㎝)積み土留めとし、駐車場は道路とほぼ同じ高さになるようになるため掘削と土の搬出を行います。豊田市であるここでは60cm以上の切土が開発行為にあたるため開発行為許可申請を行いました。(ここでの開発行為とは建築物の建築するのにあたり「土地の区画形質の変更」のことで、土地の切土により土地の形状を変更することです。)
地鎮祭は家の建築工事が始まる前に土地を守る神様にその土地を使用する許しを請い、工事の安全を祈願する儀式として昔から行われてきました。今回は少し細かく地鎮祭について説明しながら、当日の様子をご紹介します。
地鎮祭の日取りは日柄のいい日を2,3候補ほど選び、お客さんのご都合のいい日で決めていただきました。当日は曇天の中でしたが雨が降らず行うことができて良かったです。建物の中心となる場所を中心にして四方に青竹を立て、しめ縄で囲んで祭場をつくりました。そこに祭壇を南向きに組み、お客様に持ってきていただいたお供え物を陳列し、催事は始まりました。
お供え物は
清酒一升 | 「奉献」と書かれたのし紙をつけてもらいましょう |
お米一合 | 洗米を用意します |
水一合 | お供えや心身を清める手水などに使います |
塩一合 | お供えや敷地を清めるために使います |
海の幸 | 一般的に鯛(お頭付)を用意する方が多いようです |
山の幸 | 季節の旬な野菜や果物 |
自社の場合、清酒はこちらで用意させていただいています
地鎮祭の流れ
- 開会の儀
- お祓い
- 祭壇に神饌(しんせん)を供える
- 祝詞(のりと)をあげる
- 現場を祓い清める
- 地鎮の儀
- 玉串を祭壇に捧げる
- 神饌を下げ、神様にお帰りいただく
宮司さんの祝詞が響き渡り、粛々と執り行われました。途中、現場である土地の四隅を清め祓う「四方祓い」ではお客様と宮司さんでお酒と切麻散米(きりぬささんまい)という紙吹雪を蒔きました。風が吹いていたため紙吹雪がとてもきれいで神秘的に見えました。
その後玉串を祭壇にお客様、ご両親、私たちと捧げ、この土地での工事の安全を祈願いたしました。その後神様に奉納した清酒を一人一人いただき無事に終了いたしました。
お客様はやっとこれから工事が始まるんだという実感が湧いてきたのではないでしょうか。一生に1度、多くても2度あるかのわからないこの地鎮祭から始まる新築住宅の建築を、お客さまのご満足いく形で引渡しできるようにしっかりと務めさせていただこうと決意を新たにいたしました。
今後開発行為である切土をし、コンクリートブロックを積み、建築工事の基礎工事を始めていきます。現場の様子もブログにて掲載していきますのでご覧ください。