新築住宅を建てたい方が新コロナ影響下でもできること

現在の住宅建築業界でも、新型コロナウイルスの影響が大きく出ています。トイレ、システムキッチン、ユニットバス、ドアなどの建材・設備の部品の生産が滞って、供給されていないという状況が生じています。新学期になる４月に合わせて３月引っ越しの物件が一般的に多いので、引渡しができない住宅がたくさんでてきています。小さな工務店のわが社の場合でも同じです。受注停止がいつ解除になるのか、全くわからない状況が続いています。

このような時期に住宅の新築を計画中の方にどのようなことに注意して、どのような前準備ができるか考えていきたいと思います。

1.土地選び　①土地探しから　②ご自身所有の土地（建替え等）③ご両親、親族の土地

まず大事なことが土地です。上記の①～③のどれなのかにより予算と工期（期間）は大幅に変わってしまいます。そうなると建てれる土地があるとないでは大きな違いです。あるお客様は職場への通勤時間を考え建売住宅で職場と今までのお住まいの中間地点で検討していましたが、なかなか決めきれず悩んでいたところ、ご両親からご実家の近くにあるご両親の土地を提案してもらい建てさせてもらえることになりました。そのことにより予算にも余裕ができ、注文住宅を建てることができるようになりました。どこに建てたいか、建てれる土地がご親族はお持ちなのか、もしくはご両親との二世帯住宅がいいのか相談してみてください。ご両親に色々心配を掛けたり、意見が出てきたりと大変になることもありますが、ご親族は力になってくれることと思います。

①土地探し　

土地の相場を知ることは大事です。また坪単価は角地や南面道路、駅近しなど好条件などではプラスα、同じく悪条件ではマイナスになります。豊田市、岡崎市、安城市等ではいい条件で市場にでる前に買い手が付くことがあり、いい土地がないと困っている方もいると思います。大きな不動産から小さな町の不動産、建築会社、工務店など直接声を掛けてみてください。思いもよらないところから連絡が入ることがあります。建築時期に猶予があるならば実践してみてください。

②ご自身所有の土地　③ご両親、親族の土地　

まず土地の地目や実際に住宅が建てることができるかを調べる必要があります。法務局にて全部事項証明書（登記簿謄本）を取り、地目が宅地になっているか確認します。それ以外の場合は地目変更が必要です。もう一つ重要なことはその土地が市街化区域（市街化を活性化する地域のことで、住宅街や商業施設などがある市街化された区域、またこれらを概ね10年以内で市街化を進める区域です。つまり市街化区域であれば、住宅なども許可なく建築することができます。）か市街化調整区域（市街化を抑制する地域のことで、住宅や施設などを積極的に作って活性化を行わない地域のことです。市街化を目的とはしていませんので、人が住むために必要な一般的な住宅や商業施設などを建築することが原則として認められていません。）かによって大きな違いがあります。調整区域の場合、農家の分家条件など特別の理由がない場合は建てることができません。その他にも法律や条例で色々な制約がある場合がありますので、ご注意ください。

2.工務店・ハウスメーカー選び　上記のように土地について工務店やハウスメーカーで調べてもらうことで正確な制約、手順を教えてもらえます。ので、同時進行で工務店・ハウスメーカー選びもしていくことが重要です。ただ、詳しく調べてもらうためには施工会社を決めてからではないと代金が発生する場合があるので、こちらを先に行うことも1つの案です。

ハウジングセンターが行きやすく訪ねやすいかもしれません。しかし外出を控えたいこの時期なので、資料請求やホームぺージにより、特徴やその会社の強みを勉強しましょう。しかし営業の押しが強そうでちょっと苦手意識を持つ方もいると思います。この段階では色々な会社を見て、特徴や強み、弱みを見極まることをお勧めします。ですので、はっきりと他社も検討している旨や決定段階ではないことをお伝えして、ゆっくり考えたいとお伝えください。それでもガツガツ押してくる営業の方には、候補から消えてしまいますよとおっしゃればしつこくはできませんよね。ただ、勉強のためにハウスメーカーを調べることはお勧めしますが、それで決定してしまうことは、残念というかもったいないことだと思います。なぜならもっとあなたの考えにあっていて、すばらしい工法や提案をしてくれる工務店や、とっても愛嬌のある気の合う社長があなたを待っているかもしれませんから。ハウスメーカーは営業、設計、施工と分業が当たりまえですが、工務店では私たちみたいに1人で3役こなす会社も多くあります。自分がどのスタイル、どんな家を建てたいか、どこの誰と家づくりをしたいか、目の前の方が本当に信用できるのかを見極め、悔いのない家づくりをしていただきたいです。人生で一番大きなお買い物ですの慎重に工務店・ハウスメーカー選びをしていただきたいです。