子どもの五感を育てる木の家
なぜ五感を育てる子育てが必要?
子どもの五感を育てることにより、その子に備わる力があることはご存じですか?子育て世代は家づくりにおいても子供のためになることならやってあげたいと思うのではないでしょうか。
乳幼児期に子どもの脳を活性化させるために必要不可欠なのが五感の発達です。幼児期の脳の発達は著しいので、子どもの能力を伸ばしたいのなら五感に刺激を与えることがいいそうです。五感とは視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚のことですが、生まれたばかりの頃は未発達です。乳幼児期より日常生活でさまざまな刺激を受けることによって徐々に発達し、鋭い感覚が養われていきます。
五感を刺激することで子どもに備わる力
・アイデアがひらめく直観力
・危険を回避する能力
・相手の気持ちを思う力
・生きていく上で欠かせない情緒的な感情
(引用:マナビコ)
どの項目も我が子に是非身に付けてほしい事柄ですよね。すなわち、自分の頭で考えて行動できる力や物事を素直に感じることのできる感情を備え付けることができるのです。
現在小学校高学年の娘の宿題のほとんどが「け・テ・ぶ・れ」というやり方でやる自主勉強です。「け・テ・ぶ・れ」とは「計画・テスト・分析・練習」を略したものです。これが学習の基本なのですが、従来の先生から出されたドリルやプリントの宿題ではなく、自分で考えて学習することが身につくようになります。例えば今週末漢字テストがあるから漢字の練習をやろうとか、算数のこの分野が苦手だからその練習問題を解くなどです。自分で工夫してやることにより達成感や満足感も感じることができるのでは、と私は思います。
学校教育も上記のように自らで考えて学習することにシフトチェンジしてきています。更に試験に記述問題が増えていることも自分の言葉で自らの意見・考えをきちんと伝えることができる人材が社会に出てからも逸しているからではないでしょうか。
さて、家づくりにおいて子供が乳幼児期に素足で無垢の木の床を歩く、木の柱やカウンターに触る、木のおもちゃで遊ぶ、庭で土遊びをする、キッチンの料理の香りをかぎ、生活音を耳にする‥‥といった生活から五感を育みます。
子供の五感を育てる家としての自然素材の家
1.さまざまな質感
木、石、畳、土、しっくい、紙などさまざまな香りや肌触りを感じます。
2.素足で歩く
無垢の木の床は温かい足ざわり。乳児期でははいはいで手のひら、幼児期では足の裏を刺激し、皮膚感覚、運動能力を育てます。
3.メンテナンス
家族で自然素材のお手入れを楽しめます。創意工夫力を育てます。(お客様にはウッドデッキを家族全員で塗装したと聞きました)
4・庭に親しむ(家に付随したウッドデッキや犬走りを通じ庭とのつながりを持つ)
水遊び、どろんこ、木登りなど日光を浴びて自然の中で遊び、観察力や好奇心を育てます。
自然素材の家は建てた時から5年、10年、15年と経過していく中でその素材に変化が起こります。また傷付きやすかったり、材料に隙間ができたりしてしまいます。しかし「この傷は○○ちゃんが3歳の時のだね」や「この家も○○くんと一緒に年を重ねているんだね」と自然素材の我が家に愛着を持っていただけるとうれしいです。
「軽量鉄骨のクロス壁と合板フロアーの家」と「木造の漆喰塗や木板張り壁、無垢板のフロアーの家」で育つことはその子には選ぶことができません。子供にとってより良い住まいをご両親が提供することで、その子の将来がより良くなるのであれば親として喜ばしいことです。新築住宅を考えている方に家を建てる意義や意味も考えていただき、家を建てる選定理由の一つに子供の事も入れていただきたいと思います。