木の手入れ
「木の家の手入れって大変そう。」「木のお手入れはどうすればいいのか分からない」と思っていませんか。決して大変ではありません。要点だけちゃんと抑えれば、住み始めた時よりも年を重ねただけすばらしい「木のお家」に変身していきます。お手入れ方法を部位別にご紹介いたします。
皆さん一番気になるのが床だと思います。普段のお掃除は、ほうきや掃除機でゴミやホコリを取り除くだけで大丈夫です。お客様に聞いたお話ですが、固く絞った濡れぞうきんで拭くと木の香りが立つそうです。このお客様は年に1,2度ぞうきん掛けを行うと言っていました。無垢のフロアーは最後の仕上げに自然塗料(ニスのように塗膜を貼らず、水をはじくもの)を塗っています。
しかし、長時間水をこぼしたままにしておくとシミになってしまいます。ですので、何かこぼしてしまったらできるだけ早くふき取りましょう。しょう油などの濃い色の物は濡れぞうきんで一度汚れを拭き取り、乾拭きしましょう。傷ができてしまったときは凹んだ所に濡れタオル1~2時間置くと膨れ上がってきます。膨らんだら、サンドペーパー等で少し削って整えてください。
また、一番いいワックスは人の油だとも言われてます。裸足でたくさん歩いたところはツヤツヤしたきれいなあめ色に変わります。その他にはホットカーペットやこたつを使用すると熱がこもり乾燥してしまい、木と木に隙間ができたり、反ったりしてしまいます。使用する際はカーペットの下に断熱性の高いマットを敷いて下さい。
ぞうきんで乾拭きしたり床と同じように固く絞ったぞうきんで拭きあげましょう。手あかなどで汚れてきてしまったらお湯を使い硬く絞ったぞうきんで、何度か繰り返して拭きましょう。
梁(柱と柱をつなぐ横架材。建物の水平短径方向に架けられ、床や屋根などの荷重を柱に伝える材。)なかなか触ることができないところが多いと思いますので、はたきを使いホコリを落としてください。木は生きていますので冬の乾燥する時期にはひび割れてしまうことがあります。そうすることで強度を保っているので仕方のないことですが、見た目はよくないですよね。
それを防ぐために適度な加湿は必要です。また無垢の木は表面加工をしていないからこそ、空気をそこにため込み柔らかく暖かい触り心地になります。ですので、傷や汚れは以下仕方ない面もご承知した上で、それらも我が家・我が家族の成長と楽しみましょう。無垢の木だからこその良さを実感して、愛着を持っていただけたら「我が家だけの素晴らしさ」を感じることができると思います。