コラム「平屋住宅のススメ2 ~まだある平屋住宅のメリットを木の家工務店が紹介~」
9月に入ってもなかなか涼しくならず疲れがなかなか取れないですね。家畜の成長不良や雨も降らないので野菜の不作や心配されています。そうかと思えば台風によりここ三河地方も大雨で川の水が増水してしまい大変です。
さて、今年4月のコラム「平屋住宅のススメ」が好評いただきましてありがとうございます。そこでまだまだある平屋住宅のメリットをご紹介します。まずは前回のコラムをどうぞ↓
建築基準法3つの改正ルール
①4号特例の見直し・縮小 ② 構造規制の合理化 ③ 省エネ基準への適合義務化
平屋住宅のメリット 2
*階段の面積が無くなるためその他のリビング・ダイニングやホールなどの面積を広くできる
*高さが低いため台風などの強風被害が少なくなる
*ワンフロアーのため家族観のコミニュケーションが取りやすかったり、家族の気配を感じられる
*コンパクトな生活動線に加え洗面脱衣室・浴室・リビングダイニング・キッチン・寝室などの回遊動線が作りやすい
*内と外との繋がりを意識した庭(中庭)作りができるため自然を間近に感じられる
*天井高を確保しやすく、開放感のある空間や小屋裏収納、ロフトスペースを作ることができる
*間取り変更や増築が比較的容易でライフスタイルの変化にも対応しやすい
*2階の荷重がかからないため柱や壁が少ない広々とした空間や大きな開口部を作りやすい など
平屋住宅のデメリットもご紹介
*同じ延床面積であれば床面積と屋根面積が大きくなるため固定資産税が高くなる
*1階での生活でプライバシーの確保が難しい → 窓の配置、高さに気を付け、フェンス、植栽を配置
*河川氾濫や豪雨の場合の水害被害時に垂直避難ができない → 土地選びにハザードマップで確認や土地の嵩上げ
*梁上の小屋裏空間が大きくなるとエアコンなどの空調が効きにくくなる → 空調の大きさは床の面積で決めず空間で考える
など
平屋住宅のメリットもデメリットも紹介しました。建築費用については、坪80万~120万が平均的です。建物本体価格の他に付帯工事、諸経費が必要となります。付帯工事には地盤の良し悪しにより改良工事が必要になったり、外構工事(駐車スペース、フェンス、アプローチなど)、インフラ(給排水・電気・ガス)の引込み、照明器具、カーテン、太陽光発電システムなどがあります。総額の割合は一般的に建築費用7割、付帯工事2割、諸経費1割が一般的です。付帯工事や諸経費などは物件毎で大きく金額が違うので工務店や設計会社、ハウスメーカーさんにご相談することをお勧めします。
1】都築建設のつくる家
・木造住宅、木の家へのこだわり
2023年6月の日本建築士会連合会の会報誌「建築士」に医療施設の木造化・木質化が特集されていました。
木の家や木質な空間にいることにより、リラックス効果があることは皆さん何となくお分かりの事と思います。今回の医療施設の特集では木の家の治癒力、木の家の快適性やまるで家にいるかのように感じれることが癒しになると掲載されています。
以下会報誌の中の「変わるものと変わらないもの」から要約
・職人のこと
ここで紹介されている産院での特徴は現在ではプレカット(部材を機械にてオートメーションで切り出し、加工すること)での加工が圧倒的に多いけれど、手刻みの職人技を魅せる場を作り伝統を漸進させていくことに木造の未来がある。
・経年美化
木材はメンテナンスが必要である。良く化粧で使われる杉やレッドパイン(松)は傷が付きやすい。しかし表面に硬質化する保護塗料(オイルステイン)を塗ると硬化し木材特有の柔らかさは失われてしまう。そこで浸透性のオイル塗装(自然塗料)のみを塗装している。
自然塗料…水は弾き、木が呼吸できる状態を作ります。木部は時が経つにつれてあめ色(つやのある茶色)に変色します。塗料を塗ると木部の良さを残したままあめ色に変化していきます。
・可変性・順応性
木はメンテナンスが必ず必要である。しかし可変性を兼ね備え、利便性を向上させるための改良や増築ができる。それにより建築の用途の変化に順応に対応できるのが利点である。この医療施設の院長先生いわく木造のこの医院は「一緒に成長する感覚」であるそう。
豊田市O様邸 大工さんの造った造作家具(引出し収納付きベンチ)
もちろん、木育という言葉があるように子供の成長にも素晴らしいことは皆さんご存じだと思います。積み木やおままごとセットなど木のおもちゃは色々な場所(小児科や出産のプレゼントなど)で目にしますね。
子供を育てる環境として、住む家の環境や家庭のコミュニケーションが子育てにとって重要です。五感を育てる家とは、素足で無垢の木の床を歩いたり、転がったり、木のさわやかな香りを感じ、有機材である木を目にすることを日常にできる「木の家」です。自然素材を使った五感を刺激できるこの「木の家」を実際に見学してみて下さい。ビニールやプラスチックなどを使った人工の新建材とは違い、メンテナンスは木を削ったりオイルを塗ったりと、張替えを必要とすることがないため、リフォーム費用が安価で済むことが大きな利点でもあります。現在、高気密、高断熱調湿作用にの家が主流になってきていますが、優れた木をたくさん使ったこの家はアレルギーを持っている方、子供のアレルギーが気になる方には是非触れて、感じていただきたいです。
都築建設では躯体となる土台、柱、梁などの木構造はプレカット加工し、大工手間、工期の短縮をしております。ご要望により、和室などは手刻みすることがあります。
2】構造・断熱・仕上げ
・構造…木造軸組工法(梁や柱、土台といった横架材で構造体を作ります)
・断熱…断熱等性能等級5(愛知県西三河旧豊田 6地域 UA値0.6)標準仕様
断熱等性能等級4(6地域 UA値0.87)適合義務化 2025年4月~
・仕上げ…屋根 ガルバリウム鋼板 軽量でかつコストパフォーマンスが高い
外壁 防火サイディング16㎜ 施工性が高く、保証もあり
床 無垢フロアー15㎜ 木のぬくもりを感じ、安らぎが与えられる
壁 塗り漆喰、クロス張り(一部羽目板張り) 調湿作用があるため快適に過ごせる
天井 クロス張り(一部羽目板、合板張り)
住宅設備機器(システムキッチン、ユニットバス、洗面化粧台、トイレなど)はお客様のご希望に合わせ選ぶことができます。
メーカー一覧 パナソニック・クリナップ・タカラスタンダード・TOTO・INAX・ウッドワン等 その他のメーカーでも対応できます。
以上の標準仕様 建物本体価格 坪80万円~(税別) 平屋の場合は坪単価が上がります
〈参考〉木質系大手ハウスメーカーの平均坪単価 坪90万~120万円
そして何より大事にしている事があります。
1 予算内で最大限の価値を提供する
顧客の予算を考慮しつつ、最も効果的なプランを提案することが求められます。例えば、コストを抑えつつもデザイン性と機能性を兼ね備えた材料を選ぶといった工夫が必要です。
2 優先順位を明確にする
顧客にとって何が最も重要な要素かを明確にし、その優先順位に従ってリフォームプランを構築します。必要に応じて、段階的なリフォームの提案も行うと良いでしょう。
3 現場調査を徹底する
現場の状況を詳細に調査し、顧客の要望が実現可能かどうかを冷静に判断することも重要です。調査結果を基に、適切なアドバイスを行い、顧客が納得できるプランを提案します。
このように、顧客ニーズを尊重しつつ、実現可能な範囲で最大限の価値を提供することが、顧客満足度を高めるポイントとなります。
もちろん注文住宅ですので仕様変更は可能です。予算に合わせて一つ、一つの仕様変更し減額、増額をすることができます。
こだわりたい事や所、譲れないもの、こだわらなくていい事を何回か重ねる打合せの中で見極め、お客様の理想に近いおうち、満足していただけるおうちにしていきます。オリジナリティを感じ、自分達だけの一つしかない我が家を実現します。
2025年4月から建築基準法の改正により、建築確認申請に構造関係規定等の図書や省エネ関連の図書が必要となります。
新築住宅『アイランドキッチンとスキップフロアのある休日が楽しみな家』(都築建設 施工例)
自社インスタグラムにて多数施工例や建築現場の様子も載せています。
都築建設の施工例(新築工事・リフォーム工事)はこちらからご覧ください。