時短家事できる住宅とは?間取りとは?
家事の時短のススメ
現在の共働き夫婦の割合は全体の6割を占めるまでになり急激に増加しています。私の周りの友人を見ても、働いていない人を探す方が大変なほど皆さんご夫婦で働いています。その理由として子育てにかかる費用が増加している傾向にあることが背景にあります。
専業主婦世帯と共働き世帯 1980年~2019年
資料出所厚生労働省「厚生労働白書」、内閣府「男女共同参画白書」、総務省「労働力調査特別調査」、総務省「労働力調査(詳細集計)」
「首相官邸:子育て費用負担問題」から生活費などの養育費は子ども一人につき1640万円かかります。さらに学費に関して言えば下記のように国立の幼稚園から大学までだと約800万円、私立の幼稚園から大学までだと約1400万円かかるといわれています。総額にしてみると唖然とする金額です。ましてや、2人、3人となれば、この金額は2倍、3倍となるわけです。
これに加えて、老後の資金を貯蓄しておこうと思うと働ける時にはできるだけ働いておかないと、と思う世の中になってしまっているのです。大事な余暇や睡眠を長時間確保するために夫婦共働き家族がどのようにして家事を夫婦、家族と分担し効率よくこなせるのか、「時短家事」を考えます。
家づくり(新築、リフォーム)においてに考える家事の時短法は?
A、お手入れを簡単に高機能設備
①自動掃除機能付きトイレ(TOTO びっくリーン技 汚れツルリン・使うたび除菌・おそうじ超ラクなど)
②お手入れ簡単キッチン(タカラスタンダード ホーロー製品・パナソニックレンジフード ほっとくリーンフードなど)
③汚れが付きにくいバスルーム(パナソニック スゴピカ素材の浴槽など)
*ここに挙げたのは一部ですが、各メーカーで違った特徴の高機能設備を出しています
B,家事導線を短くシンプルに
①キッチン、洗面脱衣室、お風呂など水回りを近くに配置
②洗濯物導線 洗う→干す→畳む→しまう 各場所を近くに配置 (雨天も考慮)
③掃除道具は使う場所の近くに収納
家事導線を考えた雨楽な家のプランニング
C,必要な場所に容量を考えた収納、物置、押入れを
①キッチンにはストッカー(電子レンジやポット、食器置きなど)やパントリー(季節もの食器、加工食、保存食など)
②汚れものは玄関収納(靴、かさ、ボール、三輪車、アウトドア用品など)
③水廻り近くの物入や洗面台収納には水廻りお掃除道具(洗剤、ブラシ、雑巾)・必要消耗品(箱ティッシュ、トイレットペーパーなど)
*すべての導線や収納を思い通りにできる間取りは本当に難しいので、優先順位を決めてプランニングすることも大事です
D、ながら家事のできるワークスペースやカウンターをキッチンの近くに
①キッチンで鍋を火にかけながら、パソコンワークや縫物、家計簿付け
②子供の宿題を見ながら食器洗い
E,お掃除ロボをフル活用!段差を作らないフラットな床設計
このほかにご夫婦が納得できる家事の分担方法を考えたり(ドラマ逃げ恥 を思い出します)ご家族のご協力や2世帯同居を考えるなど色々な方法はあります。各家庭、それぞれにあった方法を見つけ、おうち時間の余裕、余暇ができるようになれるといいですよね。
また新築だけではなく、リフォーム・リノベーション工事により間取りを変えたり、収納を確保できることも多々あります。間取りの変更は現在の住宅の構造や柱、耐力壁の配置によりできることとできないことがありますので、是非ご相談ください。その際はお住まいの住宅の図面をお見せいただくか、その住宅を直接見せていただきお話しさせていただきます。
住まいのコンセプト・家づくりの流れ