豊田市の工務店が教える「自然災害から身を守る今すぐできる4つのこと」
西日本豪雨災害から早2週間がたちます。
予期せぬ大雨にたくさんの命が奪われ、住宅、水、電気などのライフライン、
大事な思い出など数えきれないほどの当たり前にあるものがあっという間に形を変えてしまいました。
自然の脅威は本当に恐ろしいです。
毎日暑い中、片付けする被災地の住民の方々、ボランティア方々、
様々な活動をする自衛隊、警察、消防署、役所の方々をニュースで見るたび、胸が熱くなります。
このような事態に陥っても力強く前を向く人々、周りに気を使い生活する人々に
ただただ頭が下がります。
このような災害から何を学ぶのか、学ばなければいけないのか。
ここ、愛知県三河地方で住む私たちにも起こりうる自然災害。
この地域で一番大きな被害が出るといわれているのは南海トラフ地震です。
南海トラフ大地震の発生確率(地震調査推進委員会より)
・10年以内 ……… 30%
・30年以内 ……… 70%~80%
このように発表されています。30年以内にはほぼ起こりうるという見解です。
ではその地震にどのように立ち向かうのか。
身近なことから考えてみたいと思います。
1.各市町村におけるハザードマップの活用
ハザードマップは地震・土砂災害・洪水等自然災害の種類により、各市町村が作成しています。
ここ豊田市では28中学校区に分けて災害特性や危険箇所等を取りまとめたものを
愛知工業大学と共同で作成しています。それが防災カルテです。
その中で震度分布、建物倒壊分布、洪水による浸水分布など各地域の地図上にて示されています。
そして平成27年度に建物の耐震、自主防災組織、消防、安全施設、医療、家庭の防災力の
6つの項目からなる地域防災カルテについて調査しています。
〈参照:豊田市公式サイト〉
このカルテが存在することは、豊田市のハザードマップを調べている際に見つけました。
私自身もそうですが、まずは興味を持つということです。
是非自分のお住まいや職場のある地域のハザードマップを一度ご覧ください。
震災時・風水害など災害の種類によって、避難所となる場所も違う地域も多々あります。
また、水害発生時に通行できなくなる場所を事前に把握しておくことも重要です。
そんな時に自治体が作成している資料はとても有益で、これらの素晴らしい資料を
私たち住民が活用し、災害に備えたいものです。
また、土地購入の際にも事前にじっくり見ていただき、自分たちの買おうとしている土地はどうなのか
確認しておくことも大事です。
2.各自治区の耐震無料診断と耐震補強工事費の補助金
ここ西三河地方(豊田市・岡崎市・安城市)でも各市町村にて木造住宅の耐震診断を無料で行っています。
そして、耐震補強工事に関しても補助金がでます。
これらの活用も検討してみてはいかがでしょうか。
しかし、条件は様々でそれぞれの市町村のホームぺージを見ていただきたいのですが、
・豊田市…上限100万円
・岡崎市…上限 90万円かつ9/10 工事費の80%
・安城市…(一般型)上限120万円
(簡易型)経費の1/2上限、30万円
昭和56年5月31日以前着工の物件と条件があります。
これは建築基準法が改正される前に建てられている建物ということです。
3.「生活防災」の活用
生活防災とは普段の暮らしの中で防災、減災するという取り組みです。すぐに始められることがいくつもあります。
*整理整頓
・重い物は上に置かない→地震の際に人への落下を予防知るため
・床の上には余分な物を置かない→スムーズな避難経路の確保ため
*飲食物の備蓄
ペットボトルやレトルト、缶詰めなど消費期限の長い飲食物の備蓄、買い置き、
買い物の度に少しづつ買い足していけば可能です。
*家具の転倒防止
ホームセンターにもたくさんの防災グッツが置いてあります。
その中で家具の転倒防止の道具もいくつかありますので使いやすい道具を探してみてください。
以下のサイトはNHKが制作されたものですが、防災について画像や動画を交え色々なことを分かりやすく伝えています。
良かったらご覧ください。
〈参照:NHKそなえる防災 https://www.nhk.or.jp/sonae/〉
4.ご近所同士のコミュニティー
今回の西日本豪雨災害の中でも、ご近所さんとのお付き合いが
とても重要だということを思い知らされたと思います。
現在核家族化が進み、更に高齢者の一人暮らしも年々増加しています。
そのような社会の中で地域の人々との関わりがとても重要になってきています。
ここ豊田市桝塚西町は、地域活動が盛んです。町の盆踊り、運動会だけではなく、
防犯活動として小学生の見守り隊や夜間の見回り、その他には防災訓練や自主防災会などの活動もあります。
このような活動の中でご近所の方々と顔見知りになり、親交を深めることが
いざという時の助け合いにつながると思います。
まずは隣り同士、それからご近所の家族、地域の方々とのコミュニケーションを
密に取るということがとても大事になってくると思います。
そして、家族で何かあった時の行動を確認しておくことをお勧めします。
集合場所を決めることも大事です。
西三河地方で土地探しをしている方へ
ハザードマップの事やその他、どこに聞けばいいかわからないなどお困りのことがありましたらご相談ください。
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